1 Surfboard 10 SURFIN’LIFE Stories
1本のサーフボードが映し出す、10人のサーフィンライフを連載で綴る新企画。発売以来、たくさんのお問い合わせを頂いているJWとのコラボボードPlaisir(プレジール)モデル。このモデルを性別もサーフィン歴も、レベルも普段のボードチョイスも異なる10人に乗ってもらおうというのが今企画の趣旨。
例えばショートボードだけ、ログだけっていうカテゴライズはカッコイイ反面、サーフィンの幅を狭めてしまうことにもなる。普段私は5’4″、5’5″、5’6″辺りのサーフボードを乗っている。休日に波のない日はロングほどではなく長めのサーフボードがあったらなと思う(ロングボードは小波でもフェイスがビシッと張っている波が好みのため)。逆にロングボードばかり乗っていた頃、台風でサイズが上がりすぎると大きめの波でも苦にならないミッドレングスがあったら良いなと良く思っていたものだ。
サーフボード1本で全てのサイズをカバーするのは不可能、やっぱりミッドレングスがあると心強い。
ということで、サーフィンライフ・コラボボードJW Plaisirをインプレした模様をお届けします。
まだこのボードをご存知ない方はこちらをチェック。
モサっとしたミッドレングスではなく、動きの良いミッドレングスです。
https://surfinlife.base.shop/items/20057474
いざインプレ。
今回登場するのは、岩田翼さん。そうBTTBモデルの際も出てくれていたサーフィン歴6ヶ月ちょっとのビギナー。ただ、サーフィン熱は凄まじく週末、平日問わず仕事前に行ける時は都内から海へと通っているという。その甲斐があり、テイクオフして横に滑れるほどに上達。30歳を過ぎて初めてサーフィンにハマってもこんなにうち込んでしまうほどの魅力がサーフィンにはありますよね。まさにサーフホリック。
さて、当日の波は腹位の少しトロ速い波。力がありそうでないブレイク。いわゆる日本によくあるコンディション。本人曰くいつもであればショートボード一択で、浮力のあるモデルを使うコンディションとのこと。だが、ミッドレングスが1本あれば、こんなコンディションでも気分がアガるもの。では、下のシークエンスをご覧ください。
軽〜いバドリングからテイクオフ
波のフェイスを走り
全く同じ波をショートボードでライディングした場合は、真っ直ぐ滑るまたは出来てもテイクオフしたと同時にホワイトウォーターに押されながら横に滑ることしかできない。でもJWならフェイスを滑ることができていた。
ここで岩田さんがミッドレングスに乗った際の自分なりのメリットを教えてくれた。
JWを乗るようになってから、ショートボードではどうしてもテイクオフが遅くなりがちなコンディション(パワーレス)でも、テイクオフがあり余裕があるのが一番のメリットですね。余裕があるからしっかりとフェイスを走れるようになりました。また、この経験がショートボードでも生きており、フェイスを走れるようになったんだと思います。普段このサイズ(レングス)を乗ったことがない方の初めてのミッドレングスに最適なボードだと思います。むしろ1本目としても最適ではないかなと。どんな種類のボードも楽しく上達していきたいので、JWを手に入れてロングボードにも興味を持つ様になったし、サーフィンの世界がグッと広がりました。
サーフィンへ行きたい時、または行ける時に波があるとは限らない、または自分の好みのサイズだとは限らないのが、自然相手のスポーツの難しい所。
自分の持つサーフボードとは違った1本を手に入れてみるとサーフィンライフが広がっていく。そんなことを気づかせてくれた1日だった。
満足の1本を乗れて満面の笑みをこぼす岩田さん。この笑顔がボードの調子の良さを物語っている。
写真/熊野淳司 文/スタッフ鈴木