サーフボードの原点「ブランクス」とは?種類やブランドを解説!

ブランクス

サーフボードのコア部分を形成するブランクス。以前はクラークフォーム社が一世を風靡していたが、2005年のクラークフォーム廃業以降、さまざまなメーカーがブランクスを開発・提供している。ブランクスの素材はPUと呼ばれるポリウレタン製の発泡フォームが一般的といえるが、強度に優れるエポキシ樹脂と相性の良いEPSというポリスチレン製のブランクスも、ここ10年ほどでユーザーを増やしている。

ブランクスの種類


PU ポリウレタン製

サーフボードのコアといえば、このPUが主流。ブランクス自体に細かい気泡があるのが特長で、強度と適度なしなりがあり、ターンの伸びが良いといわれる。同質の素材であるポリエステル樹脂でコーティングする。

EPS ポリスチレン製

新たに開発された素材の中で、近年、圧倒的認知を得ているのがこのEPS。PUよりも比重が軽いため、浮力があり軽量なサーフボードができる。EPSとの相性が良く、強度のあるエポキシ樹脂でコーティングする。

世界中で使用される4つのブランクスブランド

1.USブランクス

カリフォルニアに本拠地を置き、かつての最大手ブランドであるクラークフォームに携わったメインスタッフで構成されている。ハイクオリティかつ、幅広いサイズ・種類のブランクスを、安定的に取り揃えている。
USブランクス

2.アークティック

2011年にカリフォルニアで生まれた新しいブランド。「より強く、 より軽く、より白く」をコンセプトに、ブランクスの備えるべき本質的性能と美しさを追求し、またたく間に世界中で利用されるようになっている。
アークティック

3.コアフォーム

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州が本拠地。サーフィン先進国だからこその高い技術や、トップライダーのフィードバックを受け、白く強度に優れ、フレックスと反発を兼ね備えた世界基準のブランクスを製造。
コアフォーム

4.バリアルフォーム

航空宇宙系素材で作られる、全く新しい高性能ブランクス。高密度素材の特性により強度に優れ、木製の補強材であるストリンガーが必要ないためフレックス性が良く、ターンが伸びるという研究結果がある。

バリアルフォーム

写真/熊野淳司 取材・文/鎌田啓佑
[サーフィンライフ2017年7月号掲載記事を再構成]

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