サーファーが手掛けるカリフォルニアワイン「ロングボードヴィンヤーズ」

海上がりはビールが美味い。夏であればなおさら。しかしそこでワインを選ぶサーファーがいる。ナパと並ぶカリフォルニア随一のワイン銘醸地、ソノマで「ロングボードヴィンヤーズ」を手掛けるオデッド・シャキド氏のように。サーファーでもあるオデッド氏はイスラエル出身ながら、ワインを作りたいとカリフォルニア大学デービス校に入学。卒業後は他社で経験を積み、1998年、38歳で自身のワイナリーを作った。

サーフィンとワインの共通点を「動的なプロセスにおけるバランスが重要であること」と指摘し、「波というエネルギーの上で華麗にダンスを踊るのがサーフィン。その季節に収穫された葡萄で芳醇な味わいを生み、最後は飲む人の口内で優雅に踊るのがワイン。いずれも自然の恵みによるものだ」という。その生活はソノマ近郊で波に乗りながら葡萄作りと向き合う、自然のサイクルに寄り添うもの。そうして最近も新作となる辛口のロゼ「ウォーターガール」を生み出した。現在日本の取引先はないがカリフォルニアではリカーショップで購入できる。サーフトリップの際にはぜひトライしてみたい。


オデッド・シャキドさん
1959 年、イスラエル生まれ。11歳でサーフィンをスタート。波を求めて世界を放浪したのち地元でサーフボード会社を起業。後年、カリフォルニアへ。サーフィンとワインは人を惹きつけ、コミュニティを形成するほどの魅力を持つという。

ロングボードヴィンヤーズ
www.longboardvineyards.com