今や日本を代表するプロサーファーとなった稲葉玲王。彼は2018年のQS最終レイティング71位(日本人3位)だったが今年はここまで11位(8/10日現在)とCT入りを射程圏内として前半戦を折り返した。
ここからがクオリファイに向け正念場を迎える。理由はCTから陥落しそうな選手が一気にQSへ参戦し始めること、そしてシーズンの最後はハワイでの戦いとなり普段は世界を転戦しない実力派のハワイアンもそれに加わるからだ。ここで今後あるQS6000以上のグレードの戦いをおさらいしたい。(まだ未決定事項もあるので悪しからず)。
Sep 2 – 7, 2019 Men’s QS 10,000
Pantin Classic presenta Abanca Galicia Classic Surf Pro
Playa Pantin, La Coruña, Galicia, Spain
Santa Barbara, São Miguel Island, Azores
Haleiwa, Oahu, Hawaii
上記の5戦に加え、QS3000が6戦ありこちらにもCTツアラー、元CTツアラーなどが参戦してくるだろう。理想はQS6000以上でのビッグリザルトとQS3000クラスでの優勝。
現在の玲王のポイントは12,210 (上位5戦合計ポイント)、さらに詳しく見ていくと 3,700pt 3,550pt 2,650pt 1,260pt 1,050ptとなる。そのため、20,000ptを越えればほぼ確実にCTへとクオリファイできると言われているので、残りの試合でQS10000クラスでの表彰台(3位以内)とQS3000クラスでの優勝が必要だ。
机上の論理、算盤を弾くほどサーフィンの試合は簡単ではない。でもそれを乗り越える力が玲王にはあるはずだ。メインスポンサーがアパレルだけでなくウェットスーツもGOTCHAに変わり、玲王モデルのウェットスーツの開発も進んでいるとの話しだ。
これから厳しい戦いが続くが、玲王の活躍を期待し応援したい。
稲葉玲王●イナバレオ
1997年生まれ。プロサーファーである父の影響でサーフィンを始め、若干13歳にして日本サーフィン史上最年少でJPSAプロサーファーになる。現在は海外のコンテスト(QS)を中心に転戦し、エリートツアーと称される34名のみが参加出来るCT入りを目指している。また東京2020のサーフィン会場の一宮町で生まれ育ったこともあり東京2020サーフィン代表入りも期待される。一宮にあるDEEPSURFは彼の自宅でもあり彼の父、稲葉康宗さんが営む老舗サーフショップだ。
スポンサー●ROCKDANCE(TOKORO),GOTCHA,CREATURES,FUTURES.,SEXWAX,DEEPSURF,RONIN、他
写真/DELTA FORCE SURF