CHAPTER1
実は良いことだらけなサーフボードスポンジボードのイロハ
実はスポンジってサーフボードとしてのメリットがたくさん! 「 実際、何が良くて何が悪いの?」そんな疑問にここで答えます。
メリット・デメリット
まずは、スポンジボードのメリット・デメリットをしっかり理解していこう。
1. 取り扱いがラク
硬い樹脂でコーティングされた通常のサーフボー ドは、軽さやホールド感がある一方、外からの衝撃で傷つきやすい。その点、弾力性のあるスポ ンジボードはとってもタフ。車に積むときはケース不要で、ある意味「雑に扱える」ことが利点だ。
2.ケガをしにくい
スポンジの特性上、身体に当たってもケガをしにくい。通常のサーフボードでは怖くてチャレンジしにくい波でも、スポンジなら乗り越えられるかも? 柔らかい素材のフィンと併用して、安全性をさらにアップさせよう。
3.コスパがめっちゃ良い!
実はコスパが良いスポンジボード。かなり丈夫で長い年数使えるので、日割りで考えると通常のサーフボードよりお得感がある。「○年使うとして、一日○○円?! 安い!」なんてなっちゃうかも!
4.インサイドまで乗れる
「いつかはアウトからインサイドまで、通しで ロングライドしてみたい…」。そう遠い目をするビギナーの方々。その夢、叶います。厚みのあるスポンジボードなら、ただ乗っているだけでも岸まで安全に運んでくれる。
5.サーフレベル問わず楽しめる
安全さ・丈夫さ・取り回しの良さの3 点で、 初心者のステップアップに最適。もちろん中上級者向けのレールワーク練習用に使うのも◎ メインからサブまで、幅広い対応力が魅力のひとつ。
6.フィンや デッキパッドで本格仕様も可能
ボードまわりのギアを変えることで性能の底上げも図れる。硬いフィンやデッキパッドを使用すれば、オフ・ザ・リップやカーヴィングといった攻めのマニューバーも可能だ。
コンペティションで使用するようなハイパフォーマンスボードとは異なり、波に対してバーティカル(垂直)に動かすのでなく、ゆるく水平方 向へフローサーフィンするのに向いている。
海で吸い込んだ水が、陸上で出てくることが ある。家や車に入れる前に拭き取ったり、タ オルを敷いておくのが良い。長期間使っていると、スポンジが水を含んで重くなることもライディングTIPS
ライディングのコツ
スポンジボードはいつもより体重移動を慎重に。コツ1
スタンスは低姿勢が基本
スポンジボードの上では、普段より低姿勢でいることが大 事。レールのカドを海面に沈ませるように、ボードへゆっくり力を伝えよう。棒立ちで乗るのもスタイリッシュで良いけれど、基本は知っておいてソンはない!
コツ2
テイクオフはノーズを上げる
ロッカーが少ない分、ノーズの処理が重要になる。掘れた波ではノーズを浮かせ気味にするか、進行方向に向けてパ ーリングを防止すること。
スポンジボードはレールワークの練習になる!
ファットなスポンジボ ードでアップスダウンやボトムターンをすることで、レールワークの練習になる。両足のつま先や踵への荷重を微調整して、繊細な乗り心地を感じてみよう。 薄い板に乗り変えたら、きっと新しい世界が広がっているはず。
この内容はサーフィンライフ2021年11月号をもとに一部再編集して掲載しています。