FRESH WATER PRO presented by Outer Knownを観て〜ウェイブプールサーフィン雑感

PHOTO : ©WSL/Vankirk

先週の金〜日曜日に渡ってケリー・スレーターが開発したウェイブ・プール「サーフランチ」で開催されたWSL #8 「FRESH WATER PRO presented by OuterKnown」。メンズの優勝はガブリエル・メディーナ(BRA)が2連覇、ウィメンズはレイキー・ピーターソン(USA)の優勝という結果に終わりました。眠い目をこすりながら頑張ってLiveで観戦(偉い、自分)しました。観終わった後の雑感を。あ、メンズのみです 汗

メディーナがファナルラウンドで見せたレフトの波での9.93ポイントは、まるで去年の映像を再生してんじゃね?的なほぼ同じルーティーンでした。両方ともに完成度の高いエアー、”カラプト・フリップ”がキメ技。まずは昨年の映像より。*37秒〜94秒がライディングになります。

一方、こちらが今年の映像。開始から54秒あたりまで

どうすか?ほぼ同じでしょ? 違いと言えば、今年がリップ付近へのアプローチ(リップ、カーヴィング、フローターなど含)が11発+エアリバース+カラプトに対し、昨年がリップアプローチ12本+カラプト。スコアは今年が9.83で昨年が9.30でした。アプローチが1本減ったけど、エアーが増えたからのスコアUPなんでしょう。こう比較するとわかりやすいかも。

ただ、全体的に観ていて感じたのが各選手間での微妙なスコアの違いはどこからくるのか?ということ。メディーナとフィリペはその演技にブッチ切り感があったものの、他は1.0ポイントの間に6〜7人がひしめき合う僅差ぶり。試合開始前に説明のあったフォーマットは分かりやすかったですが、採点基準については他の会場(海)での試合とは違うので、もう少し明確にしてほしかったな。例えば、エアーは2発入れなさい、リップは10発しなさいなど大まかなものから、チューブに入っている長さや深さ、エアーの高さなど計測できそうなものまで。

確かにほぼ同じ波なので、観ていて飽きちゃう方もいたかもしれませんが、これはこれでアリだと個人的に思います。あとはライディングの順番かな。CT選手でさえ膝ガクガクになっちゃうようなロングライドを少しのブレイクを置いて、ライト、レフトと続けて乗るのはどう見たってキツイ 。前後の選手と交互に乗るとかその辺りの工夫が必要かと思います。そうすれば、もっとハイパフォーマンスなサーフィンが見られるんじゃないかな。皆さんはどう思いますか?

Text:Yasuyoshi Ogawa