サーフボード・リッター至上主義 


どうもスタッフ鈴木です。永遠の中級の下でお馴染みの鈴木です。今回は、最近よく耳にするサーフボードのリッター(CL値、総体積)について感じていることを書こうと思います。日本でCL値が広まり出したのは2013-14年くらいからだと記憶しています(もちろんそれより前から表記しているブランドもありました)。今では大体のメジャーブランドでは全てCL値の表記がされているのが一般的ですよね。オールハンドシェイプではこのリッター表記は難しいのだけれど、プリシェイプの場合(フィニッシュ以外をマシンで行う場合)はPCでデザインをする際にCL値が出るのでボードに記載できるというわけです。

自らが持つ中でソフトボード以外、唯一CL値の記載があるサーフボード

私(スタッフ鈴木)の周りにはサーフィン歴が1年ほどから、サーフィン歴20数年の友人まで、ショートボーダーからロガー、コンペティターもいるのだが、ここ3年〜4年ぐらいでサーフィンを始めたショートボーダーの多くはCL値をとても気にする傾向があると感じます。確かに最初からこの数字に慣れていたら便利だもんね。。。

例えば、お前のボードは〇〇リッターくらいだよね??それなら俺は〇〇リッターくらいかなとか
そのレベルなら〇〇リッターならいけるかとか、
せっかく欲しいモデルがセールになっていたけれど、ちょうど良いリッター数がなかったとか
リッター表記がないブランドのボードは買いずらい
などなど・・・・・そんな類の話しは枚挙にいとまがない。

私の乗っているサーフボードの多くはリッターの記載がない。そのため、長さ、幅、厚みの5’5″×19 1/4″×2 3/8″ という一般的な記載があるだけだ。でもリッターなんてなかった時からサーフィンしているので、例えこれらの全てのサイズ表記がなかったとしても、ボードに直接触れれば自分が乗れるかどうかどんなコンディションならいけるかどうかが大体わかる。しかし現在、多くのサーフボードは長さ、幅、厚さ以外にリッター数が書いある。5’5″×19 1/4″×2 3/8″ 27.4Lの様に。確かにこの数字はとても便利だ。

先日のインタースタイルにて、ライヴシェイピングを披露したY.Uこと植田氏。ブランクスからノコギリ、プレーナーなどを使い、サーフボードを仕上げていくオールハンドメイド。長年の経験と卓越した技術は見るものを魅了していた、まさにクラフツマンシップ。

特に新しいサーフボードを探す際にそれ(CL値)を基準にアウトラインを見つつサーフボードをチョイスすることができるので、ネットでの購入時など実際にサーフボードを見なくても失敗が少なくなるといった利点があるだろう。ただサーフボード・リッター至上主義というか、全てリッター数だけを信じてサーフボードをチョイスするのは危険だ。
サーフボードにはご存知の通り様々なデザインがあり、ブランクスもPUやEPSなどがある。また、サーフボードのキモと言われているロッカーの強さ(バランス、デザイン)も様々だ。そして乗り手のレベルも千差万別、サーフスポットもそれぞれのスポットで特徴がある。要はリッター数と同じくらいサーフボードのデザイン、ロッカー、サーフスポットの特徴なども重要だということだ。そのため、自分が調子が良いと感じるアウトライン、ロッカーバランスとリッター数を探し当てなければならない。同じリッター数でも、ロッカーが違えば走り出しの速さや、コントロール性能が全く違うものになるからだ。
そんなサーフボード全体のバランスも見つつ、魔法の数字…便利なリッター、CL値を参考にしながら自分にあった調子が良い1本を探してみてほしい!!
かく言う私も最近、CL値(リッター数)にまず目が行きがち。。。ネットでサーフボードを買える時代になってから久しいけれど、ちゃんと実際のサーフボードを触って自分の感覚を磨いて最高のマジックボードに出会いたいと思う今日この頃。兎にも角にもサーフボードが欲しい!!様々なブランドの様々なボードを見まくっている毎日です笑。


写真/文 スタッフ鈴木

追記:(適性と言われているCL値を出すやり方は様々あるが、大体の方は自分の体重×0.4とか0.45などレベルに応じて算出する様になっている)