ゴールドコースト1コンスタントブレイク、Dバー私的攻略法〜ゲストエディター編

スナッパーロックスと並びゴールドコーストを代表するポイントが通称Dバーことデュランバーです。ゴールドコースト一帯の最南端、クイーンズランド州(QLD)とニューサウスウエールズ州(NSW)のちょうど境目に位置し、正確にはニューサウスウェールズ州のポイントとなります
*Dバー全景。広い駐車場や無料のシャワーが設置されています。右上部に見える屋根はビーチハウス。確かビラボンがサポートしています。アクセスはスナッパーより歩いてもいけますが、急勾配の坂の往復。さらにビーチまで長い階段を登り降りしなくてはなりません。

周辺では一番うねりに敏感なポイントで、他のポイントが小さい、条件が整わない時でもDバーはは必ずやれるとされ、さらに1~2サイズアップが見込めます。逆に言えばフラットなんて日ほぼなく、コンスタントにサーフできます。ビーチブレイクとは思えないほどのパワーが特徴で、中でも右側の堤防横はライト方向への形が良い波が集まります。堤防沿いは沖へのカレントが発生しており、ゲットも楽にアウト出る事ができます。また、このDバーにもすぐ横のツイードリバー川底より汲み上げた砂がパイプラインより流されてますので、これによりサンドバーができやすく、パワーのある波を生み出す仕組みとなっています。

*サンドバーの位置によりいろいろな場所にピークが。堤防横は安定していますが、かなりレベルが高いので要注意

こちらの写真のように、ピークは至る所に点在し、うねりに敏感な事から波数も多いので、多少の混雑でも日本のように波取合戦になる事はほぼありません。人の多さや自分のレベルに見合ったピークを見つけましょう。DバーはNSWにある多くのサーフボードブランドファクトリーから近いということもあり、ニューモデルのテストがよく行われています。またサイズが上がれば、バレル、カーヴィング、エアリアルの練習に十分すぎるほどの波なので、トップローカルやQS選手が集結、さらにWCT開催期間中にはCT選手も多く入ってきて一大セッションやシューティングとなりますので、そんな時は見学に回るといいでしょう。日本でいう”志田下”状態になります。サーフビデオの光景が目の前で見れるのも楽しものです。

Dバーローカル。ビーチにへの階段で良く見る事ができます。襲ってきませんので、ご安心を。でも、けっこうデカイのもいますのでその時はビビリます 笑

ビーチ左側の岩場、特にインサイドは岩場に向かって横に流れるカレントがありますので注意しましょう。また水が濁った日やサイクロンの前後はサメが多く出現する条件となったいますので、サーフはオススメしません。

TEXT : 海童
ウェブコメンテーターとして、WCT Quiksilver pro Gold Coast 、WQS Billabong Pro TAHARA 2012 – 2013、また昨年2018年は愛知県田原市で開催されたISA WORLD SURFING GAMESも担当。オーストラリアゴールドコーストへの渡航歴も長く多くの地元ブランドやサーファーとの交流も深い
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