前回はテイクオフ時の目線についてアドバイスを受けた吉沢さん。今回はバックサイドの時のハンドムーブについてもっと長く波に乗れる動きを小林プロよりレクチャーを受ける!
アドバイス前のバックサイドのライディング
このライディングを見て小林プロは「バックサイドはスムーズで、ボトムターンもいいと思います。ただ、もっと腕と胸を開ければ、視野が広がって長くライディングができるはずです。視線は波のフェイスに向けつつ、大きく腕を振り上げて身体をひねってみましょう。」とのこと。
腕と胸を大きくひらく!
ボトムターンを決めた後、波のトップへ駆けあがることなくサーフボードを返してしまい、十分なスピードを得ることなく失速してしまっている。その原因となっているのが左肩の開きだ。
上の写真のように波に背中を向けたままの姿勢でさらに深くボトムターンをしようとしても、ノーズは波のトップへ向くことはない。下にあるフロントサイドでの腕の動きと同様に、意識して左肩を大きく波に対して開いていくことが重要となる。
小林プロのお手本
テイクオフ後、視線を波のトップに向けターンする小林プロ。吉沢さんとくらべるとリラックスした状態から胸が大きく開かれており、鋭角にボードをコントロールしている。
レッスンを終えて・・・
吉沢悠さん
スピードを生む秘訣に納得、今後も癖付けしていきたい
最高の時間でした。ライディングを見てもらってアドバイスを受けた後、サーフィンするのがとても楽しかったですね。目線を先行させたり横に滑ることは以前から意識していましたが、小林プロの言葉ですごくしっくりときたんです。すべての動きはつながっていて、だからスピードは生まれるんだと実感できました。よりショートボードが好きになったし、今回のことを忘れず今後も練習していきたいです。
小林直海プロ
視線の大切さを忘れずに、次のレベルに到達して欲しい
吉沢さんは最初は自信なさげだったんですけど探求心旺盛で、姿勢もスタンスも問題なく普通にサーフィンができているという印象でした。あとは今回お伝えした視線と上半身の使い方さえマスターできれば、すぐにネクストレベルに到達できると思います。サーフィンは目線をひとつ変えるだけで、全身の動きに影響を及ぼしていくので、まずはそこを徹底的に癖付けしてもらえればいいと思います。
[2019年7月号掲載の記事を再構成]
写真/高橋賢勇 取材・文/石塚隆