VANS DUCTTAPEを見てスタッフ鈴木が感じたこと。ギャラリーの熱量シリーズ第2弾、ヴァンズ・ダクトテープ )

Photo:Junji Kumano とんでもない数のギャラリーがビーチにつめかけた。

Photo:Junji Kumano 神様ジョエルも鵠沼のビーチで入水。とんでもないレベルの高いサーフィンを魅せてくれた。

久々にロングボードでここまで盛り上がったビーチを見た。少し時間は経ってしまったが11月初旬に行われたジョエル・チューダーが主宰する『VANS DUCTTAPE』のことだ。完全なインビテーショナルで出場者が決まる通常とは少し違うコンテスト。

Photo:Junji Kumano 曲芸師??優勝したアンディ・ニーブラス。

Photo:Junji Kumano どうなってんだ??彼の確かな技術に裏打ちされた斬新な波へのアプローチは観客を魅了した。

Photo:Junji Kumano みんな仲良く、ノリよく、パーソナリティも最高。そして何よりサーフィンの技術もハンパないです。

一般的にどの大会でもそうだが、コンテストエリア外でサーフィンをしている人はたくさんいても、見ている方は少なかったりするのが残念ながら一般的な風景。ロングボードだとさらに色濃くそれが出てしまう現状を今まで数多く見てきた。だが今回はそんなことはなかった。ジョエル1人が来日してもスゴイが、今回は一緒に来たまたは出場したメンバーもヤバかった(錚々たる顔ぶれ)。ミッチ・アブシャー(コンテストディレクターとして来日)に、ライアン・バーチ、ハリソン・ローチ、ジャスティン・クインタル、アレックス・ノストにアンディ・ニーブラスにカニエラ・スチュアート、ホノルア・ブロームフィールド、ヴィクトリア・ヴェルガーラ、シエラ・レーバックなど男女ともに実力、知名度、すべて申し分ないメンツだ(実際、男女ともにWSL ロングボード2019年世界チャンピオンがこの出場者の中から出ている、メンズ:ジャスティン・クインタル、ウィメンズ:ホノルア・ブロームフィールド)。ショートボードで言えばWSL CTが男女ともに日本で開催されるぐらいのインパクトといえば伝わりやすいと思う。世界最高峰のログのテクニックが観衆を魅了していたのだ。

Photo:Junji Kumano シェアライドOKなので、至近距離でのノーズライド×2。

ただ、人が集まった理由はそれだけではないと思う。競技自体もシェアライドOKなので、殺伐とした雰囲気もないある種のユルさと(選手はもちろん真剣にサーフィンし、そしてその場を全力で楽しんでいる)ちょっと声をかければ、サインや写真を撮らせてもらえるチャンスもたくさんあった。実際にアイコン達はその声に応えていた。スケートボードの大会やライヴもあり、VANSのブースでは無料で缶バッチが作れたり、ワッペンを自らのアイテムに貼り付けられることもありキッズが長蛇の列を作っていた。そう、大人も子供も楽しめるイベントだったことが大きいのだ。家族でもカップルでも、同性同士の友達とでも、気軽に楽しめるイイ雰囲気が流れていた。

Photo:スタッフ鈴木 ハンモックは子供にも大人気だった。

Photo:スタッフ鈴木 ライヴもゆる〜い感じで、お酒を片手に楽しんでいる方も多数いた

Photo:スタッフ鈴木 缶バッチ作りなど子供にも嬉しいヴァンズブースは大人気!

Photo:スタッフ鈴木 スケートボードの大会もレベルが高いだけでなく、キッズスケーターも多数。キッズのビギナースクールも行われていた。

実際の大会の内容などは発売中の某誌にお任せするとして(見所満載ですよ)、今後も定期的にこのような規模のイベントを、やっている方も見ている方も楽しめるイベントをショートボード、ロングボード問わず定着させていけることが、日本における我々のサーフィンライフ を豊かにしてくれると率直に感じた。数年前から行われている大野修聖プロ主宰のFun the mental もそうだろうし、見ていても参加しても兎にも角にも楽しいイベントがたくさん行われてほしい。2020年夏の東京五輪ももちろん楽しみだけれど、もっと身近に感じられるコンテストがあったらサーフィン文化がさらに成熟していくと思う。

いゃ〜本当にISAワールドサーフィンゲームスとダクトテープは凄かった。もう一生ないだろうな。自分自身が生きている間に、この両方が日本で行われることなんて。。

テキスト、一部写真 スタッフ鈴木

近年最大級の盛り上がりを見せたISAワールドサーフィンゲームス。宮崎で感じたギャラリーの熱量。