雨の後のサーフィン 人間の身体に及ぼす影響とは?

カリフォルニアに拠点を置く世界最大級のサーフメディア「サーフライン」にこんな記事がアップされた。

雨の後のサーフィンは、我々の身体にどのような影響を及ぼすのか。


カリフォルニアではストームのシーズンが到来している。雨の中や、降雨後にサーフィンをすることで、感染症や病気にさらされるリスクが高くなるという。そこにどのような危険が潜んでいるのだろうか。この問いに対して、サーフライダーファウンデーションのCEOであるチャド・ネルセンはこう答えている。

「我々サーフライダーファウンデーションは、雨が降った後は決してサーフィンや遊泳をしないことを勧めています。沿岸水域では、都市部の流出水や下水管からの下水で汚染されているからです。特に南カリフォルニアでは、雨の後の海水の水質は危険です。」

汚染された海水によって、病原体や最近がヒトの身体に侵入して胃腸炎や肝炎、呼吸器疾患や、結膜炎などの感染症を発症する危険があるとのこと。その中には有効はワクチンが存在しないものも。

昨年の台風24号通過後の海岸

これは我々日本人も例外ではない。低気圧通過中、もしくは通過後は波のコンディションが良くなることも多く、喜々として海に飛び込んでいくサーファーも多いだろう。しかし強い豪雨の後の海といえば確かにかなり汚い。海水は茶色く、プラスティックゴミや流木、魚の死骸がぷかぷかと浮いて波待ち中にふと見ると腕に引っかかってるなんてこともある。あの汚い海水に身を投げてサーフィンをす
るなんて、サーファーらしいといえばそうなのだが。

「降雨後の海は汚い」と一言で片付ければそれまでだが、それは私たち人間が出したゴミや、生活汚水に直結している問題でもある。何もなくとも海にはプラスティックゴミや生活汚水が流出しているのだ。サーファーは1年中海をフィールドにしており、サーフィンをしない人よりはるかにそのリスクを背負っている。となるとやはり、最も基本的な自分で出したゴミはゴミ箱へ、生活排水をなるべく出さないようにする(具体的にはコチラなど、積極的に我々サーファーから海を守る行動をしていきたい。

Text:Tanachu

記事元:Surfline(https://www.surfline.com/surf-news/surfing-rain-can-affect-health/46172