フロントサイドのオフザリップ 6つのポイント

今にも崩れてきそうな波のトップにサーフボードを当て込む高難度のテクニックがオフザリップ。ここでは基本動作と、その動きを身につけるうえで意識したいポイントを紹介する。

トップターンができたら、憧れのオフザリップにトライする

2019.03.01

 

1.前肩を押し出すことでサーフボードは上を向く


ボトムターンによって全身がしっかり波と向き合ったら、目線は波のトップへ。目線を上げると顔と首、胸までが伸び、これに連動してノーズが上に向き始める。次に前の肩を波が割れてくる方向に向かって押し出すと、これを切っ掛けにサーフボードが波のトップに向かって滑り出す。さらに左手を上げると、よりサーフボードは上がっていく。

 

2.リップに向かい始めたらサーフボードを返す意識を


波のリップに近づいてきたら、サーフボードを返すことに意識をチェンジ。目線を返す方向に向け、さらに連動させて少しずつ手のリードも加えていく。このときにまだリップに当てることだけに集中していると次の動作が遅れ、当てた後に波の向こう側に飛び出したり、波の上に取り残されてしまう。意識と目線は常に先へ、先へ。

 

3.波のパワーを利用してサーフボードを回転させる


波のリップに当たったら、岸の方に向かって崩れていく波の力を利用してサーフボードを返す。目線はボトムに移し、左手は下げ、右手はノーズが回転していく方向に向ける。このとき「波が崩れていく方向にサーフボードを返す」意識を持てていると、その意識と連動して目線や身体が動き、サーフボードもまた誘導していきやすくなる。

 

4.前足は胸に引きつけ、後ろ足はサーフボードを押し込む


サーフボードが回転していくにつれ、波もどんどん割れてくる。前足は割れる波のパワーを受けて自分側に跳ね返ってくるサーフボードを受けとめながらさらに胸に引き寄せつつ、同時に後ろ足を波のリップに蹴り込んでいく。「僕はテールを思いきり蹴り込みたいタイプ。蹴り込んだほうが安定感が出て、スプレーも上がります(大澤プロ)」。

5.ノーズがボトムに向いたら前足に体重を乗せ替える


ノーズがボトムに向いてきたら、前足に体重を乗せ替える。サーフボードを波の前に押し出し、着水のためにボトムに向かう下降を促すためだ。後ろ足の膝も内側に入れてさらにしっかり前方に荷重していく。意識は完全にボトム側にあり、すでに着水をイメージしている。

 

6.再び後ろ足に体重を乗せテールから着水する


サーフボードがボトムに向かって下降し始めたら、波の掘れ具合などの状況を判断しながら後傾姿勢を取り、前足に乗せていた体重を再び後ろ足に乗せ替える。これによりノーズが浮き、波に刺さってしまうのを防ぐ。この後はテールから着水。着水と同時に進行方向にレールを入れ、次のセクションに向けて走り出す。

 

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