サーフィンのお悩みを仲村拓久未プロが解決  Vol.3 速い波の一発目のアップスはどうすればできるのか?、アップス&ダウンズで失速しがちの改善方法

Q.速い波の時の一発目のアップスはどうすればできるの?

A.ボトムからトップを狙うイメージを
波に乗る前から崩れる場所を想像しておきましょう。テイクオフをしてから当てたい場所を考えていると遅いです。速い波の場は、テイクオフしてボトムに降り、すぐにトップを狙うこと。それがうまくできない場合は、テイクオフ後にまずは横に走ろうとしているのかもしれません。テイクオフと同時に横に走るのではなく、ボトムを念頭に入れて、下から上へとボードを走らせてみてください。力まないでリラックスすることも大切です。速い波だとつい焦りがちなので、気をつけましょう


Q.アップス&ダウンズで失速しがち。 改善したいです。

A.身体全部でボードを動かしましょう
ボードを上下に細かく移動させ、スピードを付けていくアップス&ダウンズは、小さめでパワーの少ない日本の波では多く使われるテクニックのひとつ。ショートボーダーにはお馴染みの技だと言えるだろう。
アップス&ダウンズで失速してしまう人は、足だけでボードを動かしているはず。足だけでボードを動かそうとしている人は海で 多く見かけますが、それはNG。身体全体を使わないとボードに正しく力が伝わらず、スピードには乗れませ ん。僕はお腹とお尻にぐっと力を入れています。失速をリカバリーするなら、後ろ足をぎゅっと内側に入れて、お腹に力を入れて、腰を下げるとか。もちろんその時の目線も大事。ボードが進まないからと下を向いてしまうと失速の原因になります。また、ボードに立つ位置もかなり重要。本来、 波のパワーをしっかり得ら れるポジションに立っていれば、アップス&ダウンズを取り入れなくてもずっと滑れるはず。サーフィンは力を抜くことも重要なので、スピードを出したいからと力まないように注意を」

 


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仲村拓久未プロ
なかむら・たくみ●1996年生まれ。三重県出身。16歳でプロデビ ューし、19歳でJPSAのグランドチャンピオンに輝く。アグレッシブでスタイル溢れるサーフィンが持ち味。現在は拠点を湘南・鵠沼に移し、サーフィンスクール事業を展開するなど、幅広く活躍している。

こちらの掲載内容は2021年サーフィンライフ9月号を再編集し掲載しております。