バックサイドの方がフロントサイドよりメイクしやすいオフザリップ。波の上下でターンができるようになったら、ぜひ挑戦してみよう。
縦の動きに導くカギは何よりもスピード！
波のトップを越えてサーフボードが飛び出す、派手なテクニックであるオフザリップ。高梨プロは、波を急角度で駆け上がるこの技をメイクするカギとして、遠心力を感じるほどのスピードをあげた。「できるだけ速いスピードを伴ってターンできれば、遠心力が利いて、陸でやったら倒れてしまう姿勢も取ることができます。波のトップから滑り降りるスピードが速いほど身体を倒せるし、サーフボードをより縦に上げていけるんです」
急角度のオフザリップには、ステップバックも必要不可欠
ダウンザラインから、急な角度をつけられるように後ろ足をステップバックしてボトムターン。トップターンの場合には、後ろ足を抜重して縦への角度を緩めるところで、オフザリップでは踏み込み続ける。するとサーフボードはさらに上方へ向かう。高さのピークに達する前には目線をボトムへ向け、素早く荷重を前足へ移す。
サーフボードを鋭角に上げるには、意識した足腰の使い方が必須になる
ボトムターンの際、腰の開きでターンをできる限り上方に伸ばし、よりトップに近い位置で肩をひねると、さらに角度をつけたオフザリップができる。前足を使ってサーフボードをさらに振り上げれば、高梨プロのような垂直を超えた過激なアクションも可能。身体の柔軟性も必要とする、超ハイレベルなテクニックだ。
写真／高橋賢勇 取材・文／高橋 淳 ライダー／高梨直人
[サーフィンライフ2019年1月号掲載記事を再構成]
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