パドリングの動きを身に付けたら、次にライディング全体の初動であるパドルの力をつけたい。身体ひとつでどこでもできる、パドルのための体幹トレーニングを紹介します。

「まずは、体幹の入った正しいパドリングの基本ポーズを習得しましょう。『より全身の力を抜くために体幹を鍛える』というイメージです。それさえマスターできれば、レベルアップは容易です」と講師の松本さん。それでは、基本のポーズを軸に、パドルスピードを向上させるノウハウを見ていきましょう。
この記事の目次
まず、基本姿勢を知る
まずはすべての基本である、力まずに体幹を入れる方法です。これが基本の姿勢になります。
1.脱力のまま体幹をキープし、肩甲骨の可動域を広げる
まずは体幹を入れながら立ち上がった状態で、両手をかき分けるように前後に振り動かす。
2.肩甲骨を前に出しながら、水をかく腕の角度を習得する
肩甲骨の可動域を広げつつ、より遠くの水面を正しい角度でキャッチするトレーニング。
3.肩甲骨を前に出しながら、手の親指側で水をかく
肩甲骨を軸にして、水をかくように身体を動かすトレーニング。
これらの動きで体幹の入った姿勢をキープして正しい肩甲骨の使い方を意識しよう!
教えてくれたのは・・・
松本信吾さん
まつもとしんご●1985 年、兵庫県生まれ。オープンウォーター競技でオリンピック強化選手として活躍。現在は水泳やサーフィンのための体幹トレーニングやパドリングレッスンを千葉・鴨川を拠点にして開催する。生徒にはプロサーファーの姿もあるという。
Instagram :@shingoman1172
Facebook :SWIM×SURF
写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳 取材協力/ケンティンサーフショップ
[2018年9月号掲載の記事を再構成]