カタときどきアタマを楽しむ5つのコツ ②テイクオフはうねりから!

海に通っているといつかは出会う、サイズのあるエクセレントなコンディション。普段の波で磨いたサーフィンのスキルがいよいよ試されるときだ。そんな「カタ・アタマ」の波を乗りこなすための、さらなるポイントを伝授していこう。

カタときどきアタマを楽しむ5つのコツ ①波の特徴とカレントを見極める!

 

「カタ・アタマ」ってどんな波?

台風や低気圧の通過などにより、大きなうねりがやってきたときの波で、ビーチブレイクがメインの日本においては、多くのポイントの本領が発揮されるサイズ。乗れるようになれば、波を滑り降りる感覚やスピード感など、圧倒的にサーフィンの楽しさが増してくる。

 

テイクオフはうねりから!


カタときどきアタマのサイズになると、テイクオフの瞬間に波に押される強さと速さが格段に増す。そんなパワフルな波と同調するために、できるだけ沖合のうねえりからパドリングでスピードをつけるようにしよう。

 

また大波になれるまでは、「いざ乗ろう!」という瞬間にサーフボードを引いてしまうことも少なくない。そんな状況を打破するために、大澤プロが次のアドバイスをくれた。「波をキャッチすることに一生懸命になるのではなく、テイクオフ前から進行方向に意識を定めておかないといけません。うねりの段階で波全体を見て、自分がどこに向かうのか、行く先をイメージすることが大切です。目的意識があれば、テイクオフしたときに目線や身体が自然と向いていき、波に乗り込んでいけるでしょう」


サーフィンライフ2020年1月号の内容を再構成
写真=高橋賢勇 編集・文=菅 明美 文=高橋 淳