目線以外動きはフロントサイドとほぼ同じ!
ライディングの始まりであるテイクオフに求めるものは、最大限の初速。そのスピードを得るためには、波の最も高い位置(ピーク)から、ボトムを目指して滑り降りるのがセオリーだ。フロント・バックサイド共に動作自体は変わらないが、横向きに同じスタンスで立つので、左右のどちらへ進むのかによって、必然的に目線の向きだけは変わってくる。それぞれの動きを見てみよう。
フロントサイド
フロントサイドは視線を送るだけで波を確認できる
テイクオフをするために、波全体を見ながらビーチに向かってパドリングをする。波が立ち始めたら、体勢を変えずに視線をボトムへ送る。ここからは両サイド共通の動作。ボードが波の力を受けて十分に滑り出し、波が切り立った瞬間、腰を浮かせる感じで前足を胸に素早く引きつけ、スタンディングの姿勢を取る。膝がつま先から出ないように腰を落とし、膝でボールを挟むイメージで股関節の内側に力を込めつつ、前足に荷重して波を滑り降りる。
バックサイド
バックサイドは波を肩越しに見るため、首を少し振る
フロントサイドと同じくパドリングをしながら徐々に進行方向に向けて首を振って視界を確保し、目線をボトムへ向けていく。肩越しに波を見るので、波全体は視野に入らなくなるが、思い切りよくボトムを目指してテイクオフすることがコツ。そしてフロントサイドと同じように、スタンディングの姿勢を取り、前足荷重でボトムへ滑り降りる。後ろの肩(グーフィーなら右肩)を少し上げるように構えると、自然と前足に体重が乗ってくれる。
目線以外はフロントサイドとほぼ変わらない動作でのテイクオフ。自宅でのテイクオフ練習の際に目線を変えてイメージトレーニングしてみるのもよいだろう。次回はテイクオフの次の動作、ターン時のバックサイドならではの動きについて解説していく。
バックサイドのテクニックについて詳細はコチラ↓
SURFIN’LIFE(サーフィンライフ)1月号
12月10日発売 980円
-
-
- 価格¥ 980(2018/12/10 )
- 出版日2018/12/10
- 出版社ダイバー
-
公式インスタグラム @surfinlifemag
公式Facebook surfinlifemag
写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳 ライダー/高梨直人
[サーフィンライフ2019年1月号掲載記事を再構成]