サーフィンのお悩みを仲村拓久未プロが解決  Vol.5 中、上級編 ハンドアクション、カットバック、フローターのコツ


Q.
ハンドムーブをかっこよく決めたい

A.うまい人のサーフィンを研究してみよう
「ハンドムーブは目線と同じで、次の動きへとボードや全身を誘導するために行うもの。波に合わせたサーフィンがきちんとできていれば自然と腕はついてくるものです。サーフィンを始めたばかりだとつい手を動かしたくなってしまうのもわかりますが、動きがスタイリッシュじゃない人は、実は手を動かすことを意識しすぎている場合が多い。アップス&ダウンズなどでも両手を使おうとするサー ファーを多く見かけますが、僕の場合は動かすのは右手だけで、左手はあまり使っていません。右手を肩より上げて、スピードをつけていくタイプです。人によってスタイルはさまざまなので、好きなサーファーやうまいサーファーの動きを参考にするといいと思います」


Q.フローターから着水に持っていけません

A.力を抜いて下を見るだけ!
波の上をスーッと横に滑っていくフローターは、速い波を抜ける時に有効なテクニック。チャレンジしやすい技であり、ライディングにも動きや個性が出るから、ぜひ習得しておきたいところだ。「フローターはサーフィンで一番簡単なテクニックだと思います。横に滑れる人であれば、波の上に乗り上げることはイージー。ただ、波の上にいる時に力を入れてしまいがちです。フローターではどれだけ力を抜いて、目線を正しい方 向へ向けるかが肝。波の裏側を見る人が多いですが、横か波の下を 見ること。ボトムに降りたい時は下を見るだけ。行きたい方向を見れば、自然とボードは降ります」

フローターを成功させるにはスピードとタイミングが重要。リップの横からトップへとアプローチしつつ、走りたい方向へ目線を。アップス&ダウンズと同じく、トップを目指す時には身体を伸ばし、ボトムへ向かう時はしゃがんでいるのがわかる。目線を徐々にボトムに向けているので、スムーズに着水!


TEACHER
仲村拓久未プロ
なかむら・たくみ●1996年生まれ。三重県出身。16歳でプロデビ ューし、19歳でJPSAのグランドチャンピオンに輝く。アグレッシブでスタイル溢れるサーフィンが持ち味。現在は拠点を湘南・鵠沼に移し、サーフィンスクール事業を展開するなど、幅広く活躍している。

こちらの掲載内容は2021年サーフィンライフ9月号を再編集し掲載しております。