一気に冬の足音が聞こえはじめる今日この頃。身体も硬くなってくるので、日ごろのストレッチが週末サーフィンの明暗を分けることもなきにしもあらず!!
そんな時こそスムーズなテイクオフのために身体の柔軟性を保つことが重要です。テイクオフの動きでは腰をあげる際に腹筋を使い、テイクオフの姿勢を作る際に鼠蹊部(そいけいぶ)の柔軟性を使って腰を丸めて足を前方へ出す。これらには、腰回りの柔軟性がかなり大切になってきます。今回は、毎日寝る前の20分でできる簡単なストレッチをご紹介します。
この記事の目次
テイクオフに効果的なストレッチ
1.前屈によるストレッチ
2.体側のストレッチ
3.鼠蹊部(そけいぶ)のストレッチ
ストレッチのポイント
ストレッチは回数ではなく、時間をかけてゆっくり行うことが大切。無理に伸ばしたりするとケガの元となりますので、あくまでじっくりとカラダを伸ばすようにしてみてください。以下のメニューを全部で20分くらい、ゆっくり時間をかけて行うくらいが丁度いいと思います。それでは部位別に紹介していきます。
前屈のストレッチ
骨盤をしっかり入れて、頭を膝の中に入れる感じで前屈の動きをゆっくり行います。このとき、息を吐きながら、お腹を引っ込めるイメージが大切。ゆっくりと10 回を1 セットとして、2 セットから3 セット行いましょう。
(注意:身体の硬い人は最初から無理に曲げようとせず、何度も繰り返すことで柔軟性を取り戻してください。あくまで息を吐きながら、ゆっくりと行ってみてください。)
体側のストレッチ
できる範囲で両足を開脚し(身体が硬い人は片方の膝を折り畳んでも大丈夫)、爪先を目指し、腰回りの左右の筋肉を伸ばしながら上体を折り曲げます。爪先はなるべく自分の方へ。1 セット10 回で、2 セットから3セット行います。
(注意:前屈と同様、身体の硬い人は無理をせず、ゆっくりと行うことが大切です。上の写真のように片方に身体を曲げる場合は逆の足を曲げても構いません。)
鼠蹊部のストレッチ
片足を前に大きく出して、上体を姿勢良く起こし、骨盤を前に入れるようにして鼠蹊部から腹部にかけてをゆっくり伸ばします。後ろ足の足首は立てても寝かしても大丈夫。じっくり上体を沈めて30 秒くらいかけて、ゆっくり伸ばします。
良い例
悪い例
(注意:腰と大腿部をつなぐ筋をゆっくりと伸ばすようにしてください。勢いでやるのはNGです。また下の写真のような姿勢ではなく、上の写真のように姿勢を良くしましょう。)
今回ご紹介したストレッチはどれも簡単ですが、テイクオフの時に使う身体の部位を意識してじっくり取り組むとより効果的です。毎日できるストレッチなので、是非今日から寝る前のストレッチの習慣として取り入れてみてください。
教えてくれた人・・・
新倉 直人さん
1970 年3月10日生まれ。東京都出身、神奈川県・鵠沼在住。柔道整復師、パーソナルトレーナー。自身もサーファーであり、整骨・脊椎矯正を専門にする。
取材・文/池田 昌弘
[サーフィンライフ2017年7月号を再構成]