【横へ走る】波選びのポイント2つ

横へ走れる波は一定の方向へ崩れる

パドルアウトをする前に、岸から波をよく観察する

良い波でなければ、どんなに上手なサーファーでも横へ走り続けることはできない。ここで言う良い波の基準としてまず第一に挙げたいのは、一定の方向へブレイクしていること。斜面が切り立ちながら、同じリズムで綺麗に崩れていく波が理想的だ。そして当然、その距離が長ければ長いほどロングライドができる。そんな波を探しだすためのポイントのひとつは、風がないタイミングを狙ったり、風が岸から沖に向かう「オフショア」のポイントを選ぶこと。沖から岸に吹く「オンショア」という風だと、波が潰されて不規則な形になりがちだからである。サーフィンは波ありき。良い波との出会いは、良いライディングをするために最も大切だと言える。海に入る前の波チェックから、横へ走る準備は始まっているのだ。

サーフィン

波チェック ポイント1

波の崩れていく方向を見定める
沖から岸に向かって右側へ崩れる波を「レギュラー(ライト)」、左側へ崩れる波を「グーフィー(レフト)」と呼ぶ。そのときの海底の地形、うねりの向きや潮の状況によって波が崩れていく方向は決まってくる。海に入る前から狙いを定めよう。

波チェック ポイント2

長くブレイクする波を探そう
波の崩れる向きとともに、その距離も地形とうねりや潮、そして風により左右される。一般的なビーチブレイクは海底が砂のため、地形は常に変化しているので、こまめなチェックをして良いタイミングに合わせることが大切だ。

波チェック

教えてくれた人・・・
クレイトン・ニーナバーさん
クレイトン・ニーナバーさん
1974 年、南アフリカ・ダーバン生まれ。’90年代にプロサーファーとして世界を転戦しながらコーチとしての活動を開始。ジョーディ・スミスをCTへ導いた実績を持つ独自の理論は世界中で高い評価を受けている。現在はオーストラリア・ゴールドコーストを拠点とし、コーチングとともにプロシェイパーとしても活躍中。

 


写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳
[サーフィンライフ2018年11月号掲載記事を再構成]

 

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