体軸をまっすぐ保ち良い姿勢をつくりだす
身体の軸をぶらさず、余計な力を入れない。これがサーフィン中の華麗なフォームを手に入れるコツ。頭を動かさないことも安定したライドには重要となる。

1.目線
遠くを見渡しながら次に行くべき場所を見る
顔を上げて目線を遠くに送ることで、肩が上がって背筋が伸びる。下を向くと姿勢が悪くなるので気をつけよう。アクションに入るときはターンを狙う場所を見定めること。サーフボードのコントロールは目線がリードになる。
2.肩
多くの動作を操作する後ろ肩は重要な役割を担う
後ろ肩を上げ下げする動きがリードになって、サーフボードの進んでいく方向は絶妙にコントロールされていく。そのため、常に動きが生じる後ろ肩は少し上げ気味にして構え、前肩は自然に下げる、というのが基本姿勢となる。
3.腕
無理な力を入れず、脱力させるのがいい
後ろ腕は軽く肘を曲げながら上げ、前腕は自然に降ろす。どちらの腕も力まずにいることを心掛けよう。無理に真っ直ぐにしたり、硬直させてしまうと肩がこわばって、姿勢もライディングもぎこちないものになってしまう。
4.腰
クッと腰を落とし、体幹を使うと安定感が増す
下腹部に力を入れて尾骨を引き上げた、体幹を使った状態で腰をまっすぐキープする。これこそが格好良い姿勢の要となる。体幹が入っていればライディングが安定するうえに力が効率良く伝わり、無駄な動きがなくなる。
5.膝
後ろ膝を前膝に近づければフォームはスタイリッシュに
とくに意識したいのが後ろ膝を前足の膝裏につけるような意識で、“膝を内に入れる”姿勢をつくること。すると見栄えがスタイリッシュになり、サーフボードもコントロールしやすくなる。また前膝は前足のつま先に向け軽く曲げる。
6.足
見た目にもサーフィンにもいいスタンス幅を会得する
ショートボードの場合、両足のスタンスは肩幅より少し広めくらいにとるのが基本。広すぎたり狭すぎたりすると、フォームは悪く、サーフボードへ効果的に力を伝えられないことから、ライディングにロスが生じてしまうこともある。
体幹を使いながらも、波のブレイクに合わせてメリハリのある動きをすることが、安定感のある格好良い姿勢を生む。体幹を意識して姿勢を保とう。
[2019年5月号掲載の記事を再構成]