上手すぎてその凄さがなかなか伝わらないサーファー


どのスポーツにも必ずやいるのが、本当はメチャクチャ凄いんだけど、あまりにも簡単そうにプレイしてるて、そうは見えないという人。その代表格がテニスでいえばロジャー・フェデラーでしょう。サーフィンで言えば、ニュー・スクール以降ではロブ・マチャドに昨年、CTから引退したパーコことジョエル・パーキンソンですね。特徴といえば、(1)筋骨隆々でない(実際はスゴいんですけど)、(2)フォームやスタイルに変なクセがない、(3)実は力入れているけど、全然そう見えない、などでしょうか?、ここではそんなアスリートを「Mr.スムース」と呼ぶ事にしましょう。サーフィンライフのカバーボーイ、小林直海もこのタイプ。

サーフィン界での個人的、Mr.スムースの推しメンはマット・バンディング(AUS)です。2015年にチャンピオンシップ・ツアー(CT)にクオリファイをしたマット君ですが、実はその前年、当時クイックシルバーチームのマネジャーで現在、五十嵐カノアやステファニー・ギルモア、そして大原洋人のコーチを務めるジェイク”スネーク”パターソンに、「オーストラリアには凄いヤツがいるんだぜ。あいつが入ればこの先10年のオーストラリアシーンは安泰だ」とまで言わしめた程の逸材です。

しかし、その後、2度の大きな怪我に見舞われ、もう復活がないものだと誰もが思っていました。もちろん、その間、メインスポンサーは離れていってしまいます。そんなマット君、昨年よりまたクオリファイ・シリーズ(QS)を周り始め、先ほどチェックすると現在QSランキング14位にいるじゃないですか!あともう少しのところまで来てきます。個人的にはマチャドーパーコ系統のスムースサーファーはツアーに絶対必要だと思うし、最終戦のQS10,000にもクレジットしていますので、是非頑張って貰いたいですね。GO,Matty!! では、マット君のどこも力んで無い、スムース過ぎるサーフィンをご覧ください。簡単そうにやってんな〜憧

Text : Yasuyoshi Ogawa