フロントバックのカットバックを身に付ける6つのポイント

フロントサイドのカットバックは背後から割れてくる波に戻るため、常に背中側を意識することが大切だ。意識と目線、動作のポイントをわかりやすく解説する。

 

 

1.浅いボトムターンでアプローチは行う


アップス&ダウンズでスピードを付け、レールを入れた弧の浅いボトムターンで加速しながら波のトップに向かう。サーフボードが上を向き始めたら目線を切り返す方向に向け、上半身を低くしてトップターンの準備に入る。ターンを行う場所は波の先端が巻く「カール」と呼ばれる場所の少し先。そしてリップより少し下のパワーゾーンだ。

2.ブレイクしくる波のパワーゾーンでターンに入る


ターンの起点の場所は、波の上部の掘れて張ってくるパワーゾーン。割れようと切り立つ波のパワーをうまく使ってターンを切り返そう。このとき体勢は低く、前の手は下ろし、後ろの手は大きく前に送り出すようにしてサーフボードの回転をリード。徐々にかかとに重心を移し、岸側のレールを入れていく。

3.かかと荷重と後傾姿勢でターンを進めていく


ターンのときは後ろの足を踏み込んで切り返しの軸に。そして背中側に身体を倒していくとかかと側のレールが入り、サーフボードは返り始める。このとき前の手を真下に下ろすとバランスが取りやすくなり、しっかり後傾姿勢が取れるためターンがタイトに。意識と目線は常に戻る方向に置き続ける。

4.ひざを内側に入れるとさらにサーフボードはターンをしていく


小林プロがターンのときに意識しているポイントは2つ。「ひとつめは腕を開いてターンを大きくリードすること。ふたつめは、かかと重心に加えて後ろ膝を内側に入れることです」。後ろ膝を内側、つまりノーズ側に入れ込むことで、サーフボードは前へ押し出されるのだ。

 

5.背中を見るくらい顔を振り返らせて、戻る先の波を見る



ターンをリードするのは何よりも意識と目線。「カットバックで戻るときも、目線は自分が思っている以上に戻る方向に向けましょう。極端に言えば、自分の背中やうなじを見るくらいのイメージ。もう向けない限界くらいまで顔を振り返らせましょう(小林プロ)」。そうして戻る先の波を見ることで、サーフボードはしっかり返っていく。

 

6.サーフボードを白波の上に乗せその白波と一緒に降りてくる


サーフボードがしっかりと戻る方向を向いて進み始めたら、前の肩を開き、割れてくる波のトップを目指していく。スープの上に乗せるようにして当てて返し、スープと一緒にボトムに降りてくる。サーフボードを返した後はすぐに顔を上げ、目線を進行方向へ。そしてすぐに波側のレールを入れて、次のセクションに向けて走り出す。

 

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