この記事の目次
ロングボードの場合
フラットなロッカー、ロールしたボトムにより、波にレールをセットしたときのスピードが抜群なシングルフィンのロングボード。(サイズ:284.5×58.4×7.6㎝)
レールが波に入った状態をつくろう
「レールをしっかり波に入れた状態(=フルレール)で疾走する。それがロングボードでスピードを出す基本です。ピークからレールを斜め下に向けてセットしたら、前方に重心を乗せて加速させます。そしてウォーキング、トリミングなどを駆使してパワーゾーンにとどまるようにコントロール。もし行き過ぎてしまったらテールに戻り、フィンを軸に小回りを効かせ方向転換。再びレールをセットする流れでライドを続けましょう」
直線的な動きで優雅に波を突っ走る
「フェイスが大きく開いた波のパワーゾーンにボードをセットするのが基本的なライド方法。けれど、できるだけ長い距離を直線的に行くためには、パワーゾーンのビハインドから合わせていく。最高速を得るためにはこのセッティングが一番大事かもしれません。セットしてから先、ただ乗っているだけだとノーズが上がってしまってスピードが出ません。それをウォーキングすることでボードの前に体重を乗せる。そうして波のハイラインから、波を滑り降りていくダウンザラインに入ります。そのままステップバックなどでポジションを調整しつつ、波のパワーゾーンを一直線に抜けていく。そのためには一定方向に崩れていく長い波に乗ることが必要です」
1.ウォーキング
波のフェイスで、よりクリティカルな場所を攻めるために使うウォーキング。パワーゾーンに居続けるために行われる、ロングボードならではのスピードコントロール方法だ。
2.セッティング
テイクオフのあと、波を一直線に走っていくうえで走るべきポジションにボードを導くアクション。後ろ足と身体のひねりによってコントロールする複合的な動きが必要となる。
3.トリミング
ダウンザラインを行う上で一番基本となるポジション。ボードのちょっと前の方に立つことによって、水平よりわずか下を向きながら、何もしないでスピードをキープできる。
教えてくれた人・・・
瀬筒雄太プロ
せづつゆうた● 1989 年生まれ。福岡県出身。14 歳でプロ資格を得るも20 歳で日本のツアーを退き、独自にその道を追求するプロロングボーダー。抜群のスピードコントロールから繰り出すノーズライドは圧巻で、世界のトッププロからも「センセイ」と呼ばれるほど。
写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳
[サーフィンライフ2018年1月号掲載記事を再構成]
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