【バックサイド】トップターンのコツは上りきる前の「抜重」にアリ!

ボトムターンをメイクして、波のトップへたどり着いたら、ふたたび波を滑り降りるためのテクニック、トップターンを行う。サーフボードの向きを変えるためのポイントを解説していこう。

トップターンができればライディングの基本は完成

バックサイドのトップターンは、背中側へ仕掛けるフロントサイドに比べ、身体が進行方向に向くのでやりやすい。スムースにメイクするコツを、高梨プロはこう話す。「波のトップへ向かいながら、後ろ足をボトムターンで踏み込む前の状態に戻すように抜重するんです。すると、上に向かう力が弱まり方向転換をしやすくなります。波が崩れ落ちるトップのパワーゾーンに来たら目線をボトムへ向けて、前足に体重を移行して少しつま先側に身体を傾ければ、テイクオフのときと同じ状態になり、再び波を滑り降りる体勢になります」ここまでできれば、波の2つのパワーゾーンを使ったバックサイドの基本的なライディングは完成だ。

 

下の動画の4コマ目「抜重中」は、波のトップへたどり着く前に、踏み込んでいた後ろ足の踏み込みを緩める(=抜重する)のがポイントだ。

ポイント
上の動画の5コマ目のシークエンスで十分なスピードがついているときにこのポジションで胸と膝をつけるように身体を縮めると、さらにトップの際まで上ることができ、波頭が崩れる瞬間にサーフボードをボトムへと切り返すことができる。それがオフザリップというテクニックだ。高梨プロのような体勢をとるには、ボトムからトップに駆け上がるスピードが相当なものだと想像できるだろう。

 

写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳 ライダー/高梨直人
[サーフィンライフ2019年1月号掲載記事を再構成]

 

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