前回、サーファーになるための第一歩を踏み出した三浦さん。陸でのレクチャーを受けていよいよ海でテイクオフ!おっさん初心者でも気軽にサーフィンを楽しめることができるのか!?
陸上でサーフィンの基本を学んだら、海での実践あるのみ。とはいえ、日常生活とは異なる筋肉を使うため、他のスポーツと同様に事前の準備運動は欠かせない。サーフィンの動きを模した柔軟で、効率的に身体を緩めれば、海での動きもスムーズだ。適度に心拍数を上げる効果もあるので、海に入って息が上がりすぎることもない。
サーファーであるためのSTEP 1
十分に準備運動をおこない、サーフィンで使う部位を伸ばす
パドリングやテイクオフ、さらにはターンなど、サーフィン中は日常生活では使わない筋肉を動かすことが多い。特に運動不足のオッサンサーファーにとっては、かたい身体も気になる要素。サーフィン中の怪我を防ぐためにも、事前の準備運動は入念に行っておきたい。「アイ・サーファー」では、数多くのプロサーファーのトレーナーを務める佐藤秀男さん監修のストレッチを実践。5分程度でいいので、毎回取り入れてみよう。
股関節をしっかりほぐす
テイクオフ時の足の引きつけで使う股関節。海と同様の動きで柔軟性を高めておこう。
股関節と脇回りを伸ばす
テイクオフ、ターンなど、多くのシーンで使う股関節や腕、身体の側面も伸ばしておこう。
サーファーであるためのSTEP 2
サーファー的波の見方を熟知する
「サーフィンには適した波と、そうでない波があるんです」と石関プロ。風も大きく影響しており、陸から吹く風であるオフショアは、水面が整い、波の表面もきれいになる。対して、海から風が吹くオンショアは、海の表面がガタガタになりがちだ。当然、面ツルなオフショアの方が、一般的にはサーフィンに適している。
「ほら、あそこの波の波頭が崩れ始め、白くなっているのが見えますか? あそこがいわゆるピークです」。ちなみに、波のサイズはサーファーが水面に立ったときの波頭の高さを身体の部位で表現する。膝、腰、肩、頭などがそれだ。初心者は膝~腰サイズが最もやりやすい波のサイズだ。
サーファーであるためのSTEP 3
海のなかに入ってもスタイリッシュを心掛ける
サーフボードの持ち方、リーシュコードの付け方など、何気ない動作のひとつひとつでも、格好良さは左右される。「まずは形から。それもサーフィンを楽しむコツですね。リーシュコードは、プロサーファーと同じように、ウェットスーツのなかにしまいこんでみましょうか」。こうすることで、ジョイント部分がブレず、ライディング中も邪魔になりにくくなるのだ。
さあ!いよいよテイクオフ!
石関太郎プロのお手本
パドリングをしながら、波が崩れる力にサーフボードを合わせていく。常に目線は進行方向へ。
いざ、三浦さんも初のテイクオフへ!
それでもわずか20分で・・・!
はじめてのサーフィンを終えて・・・
やりたい気持ちさえあれば、何歳からでも上達できます。日々変化する波や多様な種類のサーフボード、海でのルール&マナーなど、一度では学びきれないサーフィンの奥深い世界。それは何度も海に通うことで、学んでいくもの。そういった意味でも、横に滑れるようになるまでは、サーフィンスクールに通うのがおすすめ。上達への近道です。
陸上練習ではスムーズだったテイクオフも、海ではなかなか上手くできない。本当に立てるのかな・・・と最初は思っていましたが、何度もチャレンジするうちに成功。サーフボードの上に立てたときは、最高の気分でした。海から上がった後は、なぜだか気分もすっきり!久しぶりに来た海の非日常な空気に包まれて、かなりリフレッシュできました。