冬の間もベストな身体を保つ!サーフィンではどの筋肉を使うのかを解説!

サーフィンではどの筋肉を使うのか?

サーフィンは言わずと知れた全身運動であるが、身体を動かすベースとなるのが〝筋肉〞である。そんな筋肉の根本的な役割について湘南・鵠沼で多くのサーファーの治療をしている『ボンド整骨院』の大木亘先生は、次のように説明する。「まず筋肉は、その収縮運動によって骨(関節)を動かします。したがって筋肉にもし緊張などがあると、関節はスムーズに動いてくれません。もうひとつはポンプの役目。人間の身体は地球と同じようにほとんどが水分でできています。血液やリンパ液などを循環させるためにポンプとなる筋肉を動かすことが大事になります」つまり筋肉は運動をすることはもちろん、人間が日常生活において健康的に生きていくために必要不可欠なものなのである。

パドリングではココを使う!肩甲骨まわりをスムーズに


パドルの際、上腕二頭筋や大胸筋、前鋸筋は肩甲骨の動きに重要な部位。ケアやトレーニングをすると疲れにくく動作もスムーズになる。一方で、身体の真ん中に芯がないとパドルの最中にブレてしまうので、“体幹”のひとつである広背筋をしっかりと鍛え安定させることが大切。ストレッチやエクササイズで疲れにくい効果的なパドルをしたい。

パドリングで使う筋肉

テイクオフではココを使う!テイクオフの速さは中殿筋がカギを握る


身体を起こし、足を前に出しスタンスをとるテイクオフでもっとも重要なのは、股関節まわりのインナーマッスル。スムーズに足を引き付けるために必要なお尻の筋肉である大殿筋、その内部にあり骨
盤と大腿骨を結んでいる中殿筋。また足を前方に振り出す股関節屈筋の中でもっとも強力な筋の大腰筋も大切な筋肉だ。日ごろからケアをしたい。

テイクオフで使う筋肉

アップス&ダウンズではココを使う!膝を内側に入れ安定。内転筋などを意識する


アップス&ダウンズは、内転筋に力を入れて膝を内側にしぼりスタンスとライディングを安定させることが重要。そしてアップス&ダウンズのときに意識するのが、長母趾屈筋と前脛骨筋だ。膝を内側に入れたまま足の親指でボードを掴むようなイメージで、脱力しつつ動作を繰り返す。上手い人ほど脛が鍛えられており、親指にタコができることもあるという。

テイクオフで使う筋肉


写真/熊野淳司 監修/大木 亘(ボンド整骨院)
モデル/ミチ・ウッズ 取材・文/石塚 隆 編集/菅 明美

[サーフィンライフ2019年1月号掲載記事を再構成]

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